移動中はなるべく、フラフラする。
チェコへ来てからはや五日。
二人部屋の予定だった寮の部屋が、なんと一人で使えることになっていて、広いし明るいしとても快適なんですが、キッチン・シャワー・トイレがベリーヤングなメキシコガールズと共同なため、若さあふれる豪快な汚しっぷりなどにへこみつつ(笑)暮らしておりまする。まだ顔と名前もちゃんと覚えてないしなぁ。そんなものだろうか。
そんな快適な部屋ですが、体は移動ですごく疲れてるから、できればもっとゆっくり部屋で寝てたいって思うんだけど、外国人登録などの用事がある間は毎日動き回ってましたが、用事が終わってからも、やっぱり、部屋にいるとなんか、だめなんだよねぇ…。落ち着かないし、こうしてていいのかって、すごく不安になる。
で、外に一歩出かけただけで、落ち着くの。
あぁ、私はチェコにいて、プラハにいて、ここで今、生きているんだなって。思える。
部屋にいると、そういうことが分かんなくなっちゃうのね。自分がどこにいて何をしてるのか、全然分からなくなる。
だからこそ、「移動」してる時期は、別に用事なんかなくても外を気の向くままにフラフラしてる方がいいんだなぁ、と今日つくづく思った。
私はわりと、用事がないと出かけられないタチなんです。。保守的なのよ。
でも、理由なんかなくてもいいし、夜でも昼でも目当ての店があろうとなかろうと、とにかく、外に出て、何かに乗ったり歩いたりして、フラフラしてるだけで、自分はほっとするんだなって。
歩き回ることによって、グラウンディングしてるんだろうね。
なじみの場所を見つけたり、ここ来たことある!とか、これどういう意味だろう?って辞書を引いたりしながら街を歩いたり。
そういう時期なんだなぁ。って、なんか人ごとのように考えてる自分がいます。
今だって、寮というその環境は、最高か?って言われたらそうでもない。隣の子たちが既にボーイフレンド部屋に呼びまくってたりして(笑)騒いでると、うるさいなーとか思うし、どうしようって思うし。。
慣れ親しんだスーパーが近所になくて、買いたいものが置いてないスーパーしか近所にないっていうだけでも、なんだかへこんで食欲がなくなったりとかもする。(今日、ちょっと遠いけど馴染みのとこへ行ったら、普通に買い物できた。。慣れってすごいデカいんだねー)
でも、へんな話だけど、「今はつらくていいんだ。」って分かってる自分がいる。
最初から全部備えられて、何不自由なく暮らしたら、多分ちょっと今の私には、緊張感が物足りなくなる。
どうせ、どこにいたって人間はいずれ、慣れて快適になるでしょ。
だったら、今は何か不自由があったりするけど、この方が自分のためにはいい、って分かってるのね。
このテンションがかかった状況が、私が制作に突入するために必要だってことを、自分で分かってる。
こういうストレスって、なかなか、しようと思って出来る摩擦じゃないんだよね。
外国に来て寮生活に放り込まれでもしない限り、体験するわけがない(笑)
それでも一人部屋で暮らせてるので、想定していた最悪の事態よりは半減してるんですが!制作もやろうと思えば全く問題なくできるわけだしさ。
なので、必要最低限の試練を神に与えられているんだな、となんだかすご〜く納得してる自分がいるのです。
自分の目的を思い出し、何をしに来たのかを突き詰めて見極め、
的を絞れたらそこへ向かって一直線に直進する。
そうすると、おのずと他の道まで開けていくもんで。
来てまだ一週間。開けなくて当然なんだ。
なんか、そんな風に、自分の状態をまるで折れ線グラフを書いてるみたいにして
眺めている自分がいます。
大人になってからの大逆転も、面白いもんだよ。☆