オラクルカードはっけん日記リターンズ

オラクルカードの使い方や解釈の仕方のヒント、及び筆者の実際のスピリチュアル体験を記録がてら綴っています。

『スタッツ』がオラクルカードリーダーにもおすすめ

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心の栄養を求めて、ふと開いたネトフリアプリでこれが出てきてすぐに見始めて、一気に最後まで見ました。本当は瞑想プログラムのやつ見ようと思ってたんですけど(ネトフリのあのシリーズもすごく良いですね)、このフィルムはドキュメンタリーと一緒になってますから、リアリティと、心に届く力が違うと感じます。

セラピストと患者のやりとり(患者は映画監督ですが)のフィルム。リアルなやりとりが続きます。その中で行われるセラピーアクションがとても参考になります。

私自身、オラクルカードを入り口にスピリチュアルに取り組んでから15年経ちますが、実は「感謝すること」というカードにあまり具体性を見出せていなかったのです。が、この映画の中でセラピストのフィルが非常に分かりやすく示してくれます。パーキンソン病である彼の、震えた手書きの文字と図が、分かりやすい上に、何かすごく癒されます。それは、彼自身の人生がハードで取り組み続けているからこそ、患者にも言える、という説得力だと思います。
彼の示す通り、感謝という「プロセス」を行い広げていくことで「暗い雲」を割って太陽のことを思い出せる…という箇所を見て、やっとオラクルカードによく出てくる「感謝リストを作る」などの意味が分かりました。箇条書きのリストというのはなんかこう、感謝の数で勝負する感じになってしまうので、個人的には意味が見出せなかったのです。でも感謝って、数じゃないじゃないですか。感謝すべきことがたとえ人生に一つしかないとしても、それでも人間は幸せになれるのだということを、この方法は証明しています。このフィルの方法だと、3〜4つの感謝できることを、しっかり胸の中で感じて、それに集中し、どんどん広げていくというプロセスが自分を幸せにするんだ、と説明されています。数が必要ないというのは、絶望している時期には助かりますね…。。これからは感謝系のカードが出たら、フィルのやり方でやろうと思います。私個人は今までもどちらかというとこっちの方法で自己流でやっていましたが、今回このフィルムのおかげで非常に明確に理解できました。

それから、最近身近で、過去自分にひどいことをした人に執着して夢中になってしまっている人がいましたが、これも「償いをさせたいと思って執着してしまうが、償いは起こらない。ただし、そのかわりに…」というプロセスが詳しく説明され、アクションが示されています。これはものすごく説得力がありました。考えたくないのについついずっと考えてしまう過去のこととかがある人は、一度見ると良いと思います。悩みの助けになってくれるはずです。

他にも「とにかく次の真珠を糸につなぐ」(=大小や良い悪いではなく、行動した、ということを基準にする)、「影の自分が自分をどう思っているか尋ね、どうしてほしいかに耳を傾ける」、「カンペキさというのは幻想にすぎないが、幻想に固執すると現実が見えなくなる。現実からは痛み、不確実性、努力を続けることの三つは永久に取り除かれないので、それを受け入れる」こと、「根源的受容」について、「喪失との向き合い方」について、そして「全体性を失わないこと」など、本当に人生を歩む上で絶対に回避できないことについて、非常に実用的な説明とプロセスを教えてくれます。私が思うスピリチュアルというものは、これなのです。なので、この映画を、このブログを見ておられる方に伝えたいと思いました。

しかも、自分達もいろんなことがある度に、今までも今でも苦しんでいるのだ、おそらくこれからもである。という、目を背けたい時もある真実も、それごと伝えてくれる誠実さによって、観ている私たちがカッコつけたり身構えたり、成功しているフリをしたりしなくていいのです。なんかこう、SNS社会になって悪化した病変が取り除かれるような、そんな思いがしましたね…。
良い映画です。本当に久しぶりに、良い映画を観た…と感じました。

この映画の中の方法は本当に分かりやすく、説得力があり、即効力が非常に強いと感じます。
良質で地に足のついた、地球で生きていくのにちゃんと役立つ映画…でもあり、
彼ら二人の、お互いが大好きで信頼している、一緒に何かができてよかった、という気持ちがすごくすごく伝わってくる、美しい映画でもありました。

私が個人的に今年後半は辛いことが多く、普通に評価の高い映画は大体殺戮や戦闘シーンが多すぎて全く観れなかったので、しんどかったんですよね…。。世の人はよほど元気なんだなぁ…と思ったものです。とてもじゃないけど今、私には暴力を伴う映画は観れません。
しばらくは、優しい映画を探して観ていくことにします。