Cloudy. Nothing. Nothing?
チェコの冬は、毎日グレーの空。青空の日は、ぐんと気温が下がる。北海道に似てる気候。
東京生まれ東京育ちだったから、関東の冬は毎日晴れ。だから、こっちに来た時、曇りの日は「天気がよくない」、晴れの日が「天気が良い」だと思ってた。
でも実際暮らしてみると、それは逆である。
曇りの日は、気温があまり下がらず、風も強く吹かないので、とても過ごしやすい。比較的穏やかで暖かく、「よい天気」だと言える。
逆に晴れの日は、もちろん美しい一面の青空はスカッとするし、たくさんの太陽の光は気分がいいが、その代わりに北風が吹き遊び、気温はぐっとマイナスへと下り、かなり厳しい一日となる。「あまり好ましくない天気」と言えよう。
まぁ、一日中吹雪の日とどちらがいいのかと言われたら…、お好みで選ばれるとよい。どのみち、人間に天気は選べない。雪が吹きすさんでいても用事があれば外に出なくてはならないし、防寒すれば死ぬことはない。
冬の青空ひとつ取っても、「当たり前」「常識」なんて、180°変わる。
人の人生のうちでも、良い悪いなんて、昨日と明日でひっくり返ってしまう。
そんな中で、地に足つけて生きていくのなら。
変化を楽しみながら、自分自身の使命をまっすぐに見据えて、いつも自分に正直で素直でいて、実直に努力して、人と誠実かつ楽しむ気持ちで関わりあうことではないのかと。
そんな基本のキこそ、一番難しいが、毎日上達するチャンスを全ての人に与えられているのだ、と思ったりする昨今。