阿蘇の神様。
今年の1月、母と一緒に、熊本県は阿蘇の黒川温泉に旅行に行ってきました!
二泊三日の中、どうしても阿蘇神社に行きたくて、黒川〜阿蘇がバスで片道1時間&1日一往復しかないのですが、なんとか行けないかと旅館の方に相談したりあれこれ調べたりして、無事行ってこれました。次回はレンタカーだな…。。
阿蘇のエネルギーは、とても不思議な雰囲気でした。
カルデラのおかげか、大地、自然、火、という生命力溢れるエネルギーと、それを包み込む圧倒的な静けさがあるような、その二つが気持ちよく混在して生命を動かしているような…。今まで訪れたどことも違う空気圧。エネルギーに満ちているけど圧がなくて、包み込まれる感じと完全に放牧されてる感じが…、あっそうか…私たちはジャージー牛だったのか…(?)決して押し付けないのだけど、いつも見守ってくれている空気があって。
自然も、ちょっと見たことのないような色彩をしていました。冬なのに枯れた草があんなに黄金に輝いているとは…。本当に、不思議でした。よい旅でした。
なんかこの、不思議な雰囲気、伝わるだろうか…。。といっても地元の方にはごく普通の風景なんだろうなぁ…!住むって不思議。。
もともと私は九州の特に南の方の、日本神話が生まれた場所、というあの感じが大好きなんですが、阿蘇は霧島あたりとはまた違って、う〜〜〜んなんかもう、こう、黒川や阿蘇のファンになりそう…というかなりました。
熊本県の地に降り立つの自体が初めてだったので行く前は熊本旅行だと思っていたのですが、現地に行ってみると、あぁこれは「阿蘇旅行」なのだな、と感じました。恐らく熊本市の方はまた全然違うエネルギーなのではないかと。というのは黒川に行く道すがら、熊本空港からバスで黒川へ向かう途中で止まった阿蘇駅から再度出発して阿蘇市内に入った瞬間、明らかにエネルギーが変わったのです。バスの椅子までもが命を持ってうごうごと動き出したような感覚がして、あれ?急にバスに付喪神ついた??て思ったぐらい、がらっとエネルギーが変わりました。これは一体……?
そして翌日、時間がなさすぎるので阿蘇駅から神社までタクシーに乗ったとき、そのタクシーの運転手さんが震災の時の話を少ししてくださったんですが、それを聞いて私、熊本地震の時になぜか分からないんだけど何の迷いもなくすぐさま赤十字募金に一万円募金したことを思い出したのです。収入の少ない私にとってなかなかの大金だったんですが、それを一瞬の迷いもなくiPadからどーんと入れたんですよね…。何か感じてたんだろうか、とふっと思いました。でもまさか、その数年後に自分がこの地を訪れるとは…。なんだか、夢のよう。当時すでにチェコにいたので、自分がいつかこの地に来るだろうとは、全く予想もしていなかったのです。

そして阿蘇神社に着きまして。震災後のパネルなども見てやっと、そうだった、日本三大楼門である立派な楼門がぺしゃんこになったんだった。と詳細を思い出しました。その写真はもちろんネットで見ていましたが、現在の神社の様子などはもちろん、この日初めて目の当たりにしました。

まだ建設中の境内や、逆に今しか見えないんですよ!という、本来は本殿の奥にあって見えないお社があり、手前に仮の参拝所があって、そこでお参りしてきました。
そこで、阿蘇神社の神様のエネルギーというか、お姿かな…。がはっきり感じられて。なんか、すごく納得しました。
阿蘇の神様は、姿はイメージとしては意外と若めの男性で(まだ元気だから…?←元気とは)、そしてとにかく、雄大なのです。もうとにかく、めちゃめちゃでっかい。ものすっごーーーーく、でっかい。境内どころか阿蘇市全体をスッポリ覆ってまだ余る、というぐらいのスケール。でっかすぎて、人間の目には捉えきれないだろうな、と。実際、わりとそういうの感じる母は今回特に何も感じなかったと言ってました。でも薄くはないんだよなー、ただただでっかいの。包容力の塊。
そして、大きくてめちゃめちゃ強いのに、それはそれはもうめちゃくちゃに、優しい。。。。。。。決して圧迫しないように、どんなに大きくて強くても、決してそれが人間や生き物たちに圧力を与えないよう、という感じ。優しくて、やさしくて、やさしい。。。。。すっ…………っっごい、優しい。これが「放牧されてる」感なのだろうか…………。
日本の神社の神さまって色々なので、境内に入った瞬間にピリッ!とするとこもあるし、あぁこれ普通の神さまじゃないな、と思うような暴風みたいな神様もいるし(私は日本の神様は詳しくないのですが、あとで神社の説明を見たら荒御魂でした)。
ところが阿蘇の神様ときたら、、、何これ、、、優しさライセンス、、、、優しさライセンス持っとるしゅごいいぃいぃ……………骨抜きにされるぅううぅ‥‥‥‥‥‥( *´ д`* )はぁあぁああぁぁ……という。感服してしまいました。こんなに大きくて強くて優しい、父性・男性性の最高峰みたいな神様、なかなかお目にかかったことがありません。それでしかもね、とにかく爽やかなんですよね…、すごかった…。
その日がたまたま抜けるような青空だったこともあって、そのイメージがぴったりでした。ほんとうに、なんという方なんだろうこの方は。
神社がカチッと完成していないのもあって、落ち着きどころがないから余計いつもよりでっかくなって(拡大して?)るような感じもありましたが、楼門がぺしゃんこになった時の話を聞いたらまた納得でした。近隣、阿蘇の町、他のどこもほとんど何の被害もなかったそうで、阿蘇神社だけが立派な楼門を惜しげもなく潰して犠牲にして身代わりになった、という感じだったそうです。なので地元の人は「阿蘇の神様が守ってくださった」と仰ってるとのことで、神社の人はそれについて「いやーこれが逆だったら大変でしたわ。阿蘇の神さんは自分とこだけ守った言われたら、ねぇ。そういう意味ではよかったです。」ておっしゃってて、なんかこの、サラーっとしてるのに強くて優しい感じ、やっぱり熊本の男、、、最高……てなりました。(すでに骨抜き)
心ばかりですが寄進を納めてきました。後日、神社からお礼のお手紙が届いて、なんだかとても嬉しかったです。心に届きました。
一刻も早く、御神殿・拝門・楼門が整いますように。
そして余談ですが実は、前にも少し書いたことのある、私が最も尊敬している人の一人、亡くなった漢方の先生が、熊本出身の方だったんです。
先生はすごーく優しくて、でもしっかりと芯がある人で。ご自身では「私は熊本では、やってけなかったですね〜みんな野生児みたいだったので…」て言ってましたが、私が阿蘇に来て実際に見た熊本の男性はふた通りおられて。一つは昔やんちゃしてただろうな〜〜!て感じの元気な人と、もう一つは穏やかで優しくてサラーッとしてるけど芯が強いのが伝わって来る人、でした。(他所者による乱暴なくくりですみません〜!)先生は、後者だったんだな。と思いました。そして、阿蘇の神様にそっくりだな〜と思って、先生に思いを馳せました。
そんな、でっかくてあったかくて爽やかな阿蘇神社。
テンションが上がって、人生初の恋みくじを買ってみました。(どうした)
この歳で恐らく人生初というのも笑えるんですけど、内容も面白かったです。けっこう詳しく書いてあんのな。水瓶座はいいみたいです。うん、知ってた。なぜか昔から水瓶座とはうまくいく…。
あとね、初婚はよくないけど再婚は吉だって。えっ…いや…私は再婚じゃないけど…あっ相手は再婚で大丈夫です。(謎のリクエスト)
はー面白かった。。ふふっ。
さてさて。
一部の審神者様はご存知でしょうが、もちろん、阿蘇神社といえば……蛍丸だよね。というわけで蛍丸のお酒とサイダーを購入しました。あっそっその、ちゃんと売上が復興支援になるんですよ!!!だ、だからですよ!!()

蛍丸サイダー買おうと思ったら一本だけお店にあって、緑色の液体が謎すぎたので(蛍丸の目の色かなとは思いつつ味が全く類推できなかった)、お店にいたお姉さんに「これって何味なんですかね?」て聞いたら、うーん……うーん……てボトルをぐりぐり見た挙句「えーと、甘い味だと思いますね。」て真顔で言われて、かわいすぎたので思わず買いました。
……何?阿蘇の人はそういうスキル持ってるの?ズルいね、、、、のんびりしててかわいい、、、また行きます。。
で、黒川に戻って、洞窟風呂とかニッチなやつも行ってみたり、風呂上がりに阿蘇ジャージー牛乳のソフトクリーム食べたりと観光を満喫したよ。黒川…ほんとに小さいんだけど、いろんなものがぎゅいっと詰まっておりますよ。素敵だよ…。めちゃめちゃ満喫したよ…
おいしいもの一例。

さらっとお茶屋さん入っても、な〜んか器が凝ってるんですよ、熊本さすがだよ…。陶器大好きなので焼き物フェチにも天国です。ああ〜おすすめ〜〜
あと、たまたまやってた黒川温泉の町の竹灯り。すごくきれいだった。すごく寒かったけど…すごく…きれいだった…。

ところで、今回のお宿は花みず木さんでした。最高だったので大変おすすめです……。ちょいとチラ見せ。

お部屋の雰囲気が本当素敵でした。こういうとこ住みたい…と思う理想の環境だった…。自然の中にあるのも私には最高の環境でした。
ごはんも。。やはり器がすごい。写真にはありませんが私の最も好きな小鹿田焼も出てきて、あぁ〜〜〜窯元行きてぇ〜〜〜〜〜てなりました。いつか…いつか…!!

おいしかった…。
サービスも本当に隅から隅まで至れり尽くせりで、全部なんですけど、例えば畳の下に暖房入ってるのとか初めて体験したし…(あったかかった…)、現地の気温がほとんど北海道と一緒だったんですけど、ちゃんと暖かく過ごせるように、野外の温泉の裸足で移動する踏み石があったかくされてるのにもびっくりしました。ぞうりもちゃんと暖房付きの棚に入ってて……すごい…こんなホスタビリティー、ワイ、初めてやで……。とにかく行き届きに行き届きまくっているお宿です。すごいよ。ぜひね…ぜひまた行きたい。。。次はレンタカーだな……(2度目の感想)
あとまったくの蛇足ですが、売店で買えるかりんとうと阿蘇小国ジャージーコーヒー牛乳の組み合わせが凄まじく美味しくて何人たりともこの誘惑には勝てないレベルで美味しいので、行かれた方はぜひお試しください…。美味しすぎてひっくり返った。コンビネーション抜群すぎる。もう小国ジャージーから逃れられない。美味しすぎる。

次の日行ったらもうこの、ラムレーズン味がなくて…母と二人で…がっくりと肩を落としました。笑
帰りも阿蘇の雄大な眺めを楽しみつつ、空港で3時間待ちだったけど、空港のでっかいお土産やさんをくまなく見て回り美味しそうな熊本&九州の食べ物を物色しあんこのおやきを食べてたらあっという間に3時間が過ぎたよ…。九州、こわいとこだよ…美味しいものいっぱいだよ……。また行きたい。。。
あと関係ないけど空港で人生初、「いきなりステーキ」をキメました。おいしくて幸せになった…。お肉ポイントカードって言葉の響きだけで肉好きは幸せになれるよね…?ね?この感じ、分かってくれるよね…??(おかんに全く理解されなかった)牛には頭が上がらない人生です。ありがとうございます。幸せ。

というわけで今回は本当に、なんだかこうすごく、素晴らしいエネルギーを分けていただいた旅でした。
あんなにでっかくて優しくて大きくて強くてやさしい神さま、いるんだな…。すてきだった……けっこんしてほしい……はぁ……
みなさんも機会がありましたら是非、阿蘇に骨抜きにされてきてください。
本当に阿蘇小国ジャージー超絶美味しいし、どこに行ってもでっかくて大きくて優しいです、温泉もいっぱいあるし最高なので……みなさん…おすすめです…おすめす…おす…(遺言)
以上阿蘇レポでした!押忍!!!