オラクルカードはっけん日記リターンズ

オラクルカードの使い方や解釈の仕方のヒント、及び筆者の実際のスピリチュアル体験を記録がてら綴っています。

大天使オラクルカード

◎特徴

・オールマイティ、核心のみの記述、一見ふんわりで実はがっしり、オーラだけでも美しいカード

・スピリチュアリティが人生にしっかり根付いてるレベルの人には、非常に快適で無駄のない作り

・考える前に行動しちゃう派の人もお勧め。動く前にじっくり考えたい人には若干不向き

○デッキ解説

大天使カードは、実は核心だけをスパッと突いてくる、シンプルかつ的確なつくりのカードです。

そのコアになっているメッセージ自体の意味が分からないと、このカードはただの曖昧なもやっとしたカードになってしまうのですが(初心者がこれを買ってそうなりやすいのは単にスピリチュアルな考え方自体を習得していないため、ということが多いと思います)、その考え方をしっかり理解している人が使った場合、大抵の質問は大天使カードを一枚引くだけで事足りるはずです。いわゆる「学がなくても賢い人」っていますね。そういうタイプの人は快適に使えると思います。知識や経験があるとかないとか、そういうものをポンと飛び越えた位置にあります。

また、リーディングで過去現在未来などの時系列のスプレッドに用いた場合は、自分の学びの核心がどのように発生してどのように動き、どのように未来へ続いていくのかを見ることができます。

つまり、このカードは本当にその人にとっての今この時の「核心」部分だけをストレートに抽出したものを伝えてくれているカードなのです。

全く余分がなく、足りない部分もありません。正に「過不足ない」カード。ハマる人にはこれ以上心強いカードはないでしょう。守備範囲もがっちりしていて、万能タイプです。それはこのカードが常に「核心部分」だけをカバーしているからです。

但し、分からない人にとってはあまり「親切」なカードではないとも言えます。あれこれいちいち言葉にして説明する類いのカードではないからです。真実に対して自分自身が追いつかない限り、このカードはどうにももやっとしたままかもしれません。

しかし、追いつく方法はもちろんあります。じっくり焦らず、大天使になった気持ちで自分を長い目で見ながら使っていくと、不思議な愛着の湧いてくるカードでもあります。

○使用に向いている人

上にも書きましたが、スピリチュアリティが既に人生と生活の全てに根付いているぐらいの人(自覚のあるなしに関わらず)ならば実に快適に使えるカードです。なんてよく出来てるの!と驚嘆することでしょう。一見ふわっとしたイメージ系に見えるカードなのですが、その実、自分を理解している引き手にしか解らない、深く的確なメッセージの伝え方をするからです。

そうでない場合も、「考える前に行動しちゃう派」の人も習得が早いと思います。その場合はカードを引いて朝は抜き書きせず、夜の振り返り時に抜き書きや照らし合わせをして自分なりのデータを蓄積していく作業を徹底するとよいでしょう。

というのは、大天使オラクルが抽出してくるその「コア」はあまりにも「コア」自体だけを純粋に抜き出しているので、よほどスピリチュアルな考え方に馴染んでいるか、よほど追い込まれた状態の方でしかも前向きな考え方ができる人でないと難しいのかもしれないのです。

分からない人にとっては不親切なカード、しかし分かっている人にとってはこれ以上分かりやすく、行動しやすく、具体的なカードは他にないというほど使い勝手のよいカードです。

全くクセがないので、クセをとっかかりに物事を理解するタイプの人にはつかみ所のないカードに見えるでしょう。

○使用・併用方法

・さすが大天使というべきか、シンプルですぱっとしていつつも、大胆で迫力ある感じよりはむしろ凄く優しい包み込むような雰囲気に溢れているカード。このカードから圧迫感を感じる人はそんなにいないかもしれません。圧迫感が欲しいタイプの方はピンとこないかも。

デイリーにもマンスリーにもウィークリーにも、急場の時も長期的なリーディングにも、何にでも使うことができる、オールマイティーな守備範囲を誇ります。なので余計、使う側がきっちりと意識を高く持ち、今何についてどのように質問しているのか、どう受け取ることができるのかについて意識が研ぎすまされていた方がいいかもしれません。でも、ふんわり雰囲気で受け取っても悪くないと思います。本当、「大天使そのもの!」と言える性質のカードなのです。

大天使になったつもりで、細かいことはやいやい言わず、しかし「核」となるメッセージをがっしり受け取るよう意識して使いましょう!

・考えられる併用方法としては、例えば大天使カードを1枚引いて真意がいまいち掴めないと感じたとき、もっとこれについてのディティールや角度を変えた見方を教えてください、という質問をして他のデッキを使ってみる、というのはよい方法だと思います。このシンプルすぎるメッセージが含む意味をもっと多角的に知りたい、という使い方です。種類を変えて、天使系ではないカードを使ったりすると分かりやすいかもしれません。ユニコーン、妖精、マーメイドなどもいいですし、動物がたくさん出て来るカードですとか、アセンデッドマスターとか。いつも使ってるカードと常に併用しながら大天使に慣れていくことも考えられます。

もしくは真逆に、他のカードデッキを使っていて「このカードの雰囲気が掴めない!」というような時に大天使を引いちゃう、というのもアリかもしれません。チャクラ色にもわりと対応した作りになっているので、雰囲気を掴みたい、みたいな時は大天使はパッと見て分かりやすいのです。

 どちらの場合も、コツは、1枚に対してもう片方のデッキを使う…というところでしょうか。大天使の一枚の他のカードの数枚、他のカードの1枚に対して大天使の数枚、みたいな。数枚と数枚を合わせると、どこに焦点を合わせたかったのか解らなくなり、混乱するかもしれません…。試してみてください!

○使用する上で分かりにくいかもしれない点、このカードが苦手な方

ここまでにも出てきますが、このカードは「コア」「核心」を見失うとよく解らなくなるカード。ワークショップなどでもよく聞かれるのが、圧倒的に「なんだか分かりづらい」「なんとなく何が言いたいのか分からない」という感想です。

更に言うとこのカードは、右脳派さん・左脳派さんどちらに向いているという区別がありません。強いて言えば、多分左脳だけでなんとかしようとすると絶対に無理で(つまり文字だけで解ろうとしないことが大事)、右脳でなんとかする(こんなことを伝えたいのかな?とイメージで考える)方がまだ可能性があります。しかし基本的には、カードを引いた時点で解らないからもうイヤだ、という付き合い方をしないことが肝心です。分かりづらいと感じる時は、上のような併用方法も含めてですが、基本的にはカードの中からそれを読み取ろうとするよりも、スピリチュアル系の本などをどんどん読んだり、生活の中で実戦する方を頑張った方がずっと早いと思います。

まとめると、このカードを使いこなすのに必要なのは、普段のご自分の人生における精神的な修養や理解であったり、行動する方です。行動から逆算してカードの本当のメッセージを理解していく方がずっと効率的なはずなので、何かしら上記に挙げたような行動を起こして理解していくとよいでしょう。

◎最後に

とにもかくにも本当に大事なエッセンスだけがしっかりと詰まっていて、しかもふんわりとした軽やかさすらある素晴らしいカード。いつか全部のカードを解説するコンテンツをやりたいなぁと思うカードの一つです。

なんだか解りづらいのがイヤになって人にあげちゃった!なんて話もけっこう聞くカードなので、その度に「あらーーーーも、もったいない!」と叫んでいます。(笑)美しいイラストからもいっぱいいっぱいパワーがもらえる、とてもすてきなカードです。最初は「雰囲気モノ」扱いでもいいじゃないですか♪何年か越しに持っておいて、ある日急にピンとくるというのは、ご自身が成長されたからなので、ご自分の変化を感じられて面白いですよ。

このカードはいずれにせよ、持っていて損のない一品だと私は思います。