オラクルカードはっけん日記リターンズ

オラクルカードの使い方や解釈の仕方のヒント、及び筆者の実際のスピリチュアル体験を記録がてら綴っています。

客観視と思いやり、前向きと後ろ向き

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冬のプラハからこんにちは。

今日もカードの中味のお話。

過去の失敗とか恥の記憶とか食い違いとか人にかけた迷惑の全てを振り返ると、全部が

「自分を客観視できていなかった」

の一点に尽きるな、と最近つくづく思います。

最近は若い時ほど大きく人とズレたり違和感を感じたりしなくなったのは、自分がどういう人間であるかを他の人達との比較を通して理解した上で、えーと、その人たちはみんな「そのままでいいんだ」って分かったからこそ、やっと自分のことも「自分のままでいいんだ」って思えたっていうのと、

その「自分のまま」というのはどういうことなのかとか、他人から見たら一般的にどのように見えるかだとか、そのへんがやっと分かったっていうのかな?

自分をあまりズレない方法である意味「記号化」できたような、そんな感覚なんです。

「客観視」って、すごく苦手だったのです。だってどんな人間だって「自分のものの見方」でしか、ものを見れないじゃないですか。なのに「客」になんてなれなくない?って思ってたのです。でもまぁこの焦点自体が間違ってたんですけど。ははは。←

客観視という言葉が意味する中には、私は、なんていうのかな。「悪いこと」しか含まれてない気がしてたから、したくなかったんですよね。つまり、人から見たら私は悪いことだらけだろうぐらいにね、多分思っていたのです。しっかりしてないとか、独善的とか、自分勝手とか、なんかまーどうせそんなことしか言われないんだろうみたいな。ところが、それが間違っていた。「客観視」をできないことによって逃しているのはむしろ、自分の良い点や秀でている点であり、長所や利点であることの方が多かったのです。多分、客観視をしたくないなと逃げ回ってる人の殆どはこのパターンではないかと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。

それと、客観視しろって言われるといつも、自分の考え方を否定されてるみたいで嫌だったんです、私。だけど多くの場合、自分の凝り固まった価値観を一度捨て去り、さまざまな意見に耳を傾けたり、他人の考え方を真に理解して、いつもの自分ではない視点で同じものごとを見てみる(それは例えば、神の視点や天使の視点などでもいいわけです)と、自分が、その物事には一つの価値しかないと思っていたものが、実はものすごい可能性をはらんでおり、どれだけでも見方を変えることができることに気づきます。そうすると、自分の価値観だけでものを見てたのがどれだけ損をしていたか、すごくよく分かるようになります。。そう、自分が自分の思い込みだけでいて、そのままネガティブを抱え込んでると、殆どの場合、損以外の何ものにもなってないのです。

なので、天使が「他の視点から見てみなさい」とか「ハイアーパースペクティブ」など、角度を変えて視てごらんと言う時っていうのは、そういうことだと思ってください。あなたが思っているより、世界には価値観が何十通りも何千通りもあるのに、何故その一つだけを選んで自分の可能性や関わる人達の可能性を狭めてしまっているのか?ということ。そのせいで拘束状態に陥ってしまっていることに気がつくために、思考の鎖を外す手助けを天使たちに頼めばいいんだ、ということです。

例えば私の場合ですと、私は自分の好きなことにしか目が行かず、決して妥協できない性格なんですが、そうすると自分の価値観でものを追求して何かユニークなものを産んでみんなで共有することができますし、人がそれぞれにユニークな存在であることを全肯定することになります。いいことも沢山ありますよね。ところが当の私は、自分は自分の興味のあることしかやろうともしない、価値も感じない、ダメな人間だ。というふうに完全に思い込んでいました。周りの人は誰一人としてそんなこと言っていないのに!です。その上、「どうせやりたいことしかやれないならとことん自分を磨いてやる!」と開き直れてなかったあたり、私の未成熟な精神をよくよく物語っています。自分はダメだから磨くのはこっそり「最低限」にしよう、みたいなとこがありましたね〜。プロ意識が高いのでその「最低限」が世間的には「やりたい放題」になってましたが…。(笑)最初から毎日積極的に勝負をかけて、爽やかに勝ったー負けたーと言い放てていたら、もっとずっとよかっただろうに!と思います。この年になってやっとそういう風になれたら、むしろ以前よりもずっとずっと楽しく感じるようになったのですが、以前は全てが怖かったな。競争も、勝ち負けも。自分が自分を否定しきってたので、他人に否定されるのが怖かったっていう状態なんですが、そもそも私の大切な人達は私のやってることを否定することはありませんでした。そうじゃない、架空の他人…いわば「世間」みたいな、そういう変なものを仮想敵にしてた気がします。いまは本当にそう思う。

なんか、いわば、何だろうな。私は常に自分の道を歩いてきてましたが、オラクルカード以前までは「後ろ向きでもいいからとにかく走り続けよう」という感じでした。背中をクルッと向けた状態だけど、でも歩みを絶対に止めない。常に前方向に歩いてはいるけど後ろ歩きで歩いてるっていうね。私は決して逃げなかったし、決して歩みを止めなかった。正面向いて風をきって走るのは無理だったとはいえ(笑)自分を大否定しながらも絶対に歩みを止めないあたりは、もうさすがと言っていいでしょう。よしよし。(セルフ慰労)

で、オラクルカードを引き続けるうちに徐々に「前を向いて歩くときが来たなー」と思うようになり、考え方を変え、前を向いて歩いても大丈夫かを何度も試しました。そして、よし、変えよう。と思ったのが、多分3年ぐらい経ったとき。いまでも覚えてるのが、確かとある友達に「なんかこう、わざと表裏逆にひっくり返したTシャツを『これがカッコいいんだ』といって着てたのが今までの人生なんだけど、これからはカッコいいTシャツは普通に着た方がカッコいいことに気がついたので、後ろ前とか表裏逆とかにしないで普通に着る。という感じなんだよね」と…。話した記憶があります…。…そうです、わたし、中二病なんです。w まぁでも、それがその当時の動かさざる実感でもありました。

なので、なんとなくまとめますと

「今まで後ろ向きで歩いて来た人は、カードに出会ったら前を向いて歩く練習をする時期」かな。っていうことと、

「客観視はむしろ祝福をもたらすことの方が多いよ」ってことです。

自分の思い込みは、むしろ一番低い「位置」、パースペクティブにあると思ってください。自分を恐らく最も狭める思い込みをしてる時にこそ、「考え方を変えるんだよ」と天使は的確に指摘してくれるはずです。その鎖を外すとき、必ず祝福の方が多い。客観視できないことこの上ない人間だった私が保証します。(´▽`)ふっ

それとね、そうやって自分のことを冷静に視て、ここが私の面白いとこやハードなところで、ここが自分のどうでもいいとこや弱いとこかぁ、と冷静に把握できてると、周りの人にとっても私たちが自分を大切にして歩んでいることが伝わって、ホッとされますよ。自分のことをなんにも分かってないで、無闇やたらに自分をホメまくったりケナしまくったりしてると、どちらを見てても周りは心を痛めます(笑)「この子大丈夫か…」とハラハラします。

そして、自分でちゃんと自分のことや、周りの人のことも、誤解や思い込みではなく「芯で捉えて」「芯で理解し受け入れる」ことを心がけると、がらりと変わりますよ。お互いを本当に大切に思うようになり、表面的なことや一時的なことに悩まされなくなります。それが本当の「思いやり」や「愛の視点」でもあるから、なんですね。

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プラハ、旧市街広場のクリスマスツリーとティーン教会。

それとまー、そうですね。

カードを始めて、考え方を変えていく中で

「自我というものがどうでもよくなってきた」

というのもあります、私の場合。

もともと固定された考え方ってのにあまり価値を感じてはいなかったんで(ただの反射的な恐怖心だったんだと思います)、自分で自分を守らなくても神様が守ってくれるし、柔軟でいた方が実は強いということ、そして柔軟でいることでむしろ本当の自分の「芯」、芯の強さが具体的にどこなのかが見えてくるだろうというのが分かったからというのもあります。

それと、海外に来て人間が絶対に学ばなくてはならないのは「柔軟になるということ」だからです。

これは絶対にこうである、これは常識的に考えてこうあるべきだ。そんなものは全部、まったく何の意味もなくなるのが「異国」というものです。そこで守られるものも何もなく、相手の考え方を受け入れることでしか明日を生きることが不可能だという場所に追い込まれて初めて可能なのが「柔軟になること」です。

この国に来てから、日本にいたままでは絶対に壊せないレベルまで、自分の壁をぶっ壊しました。

で、そのようにしていろんな考え方やものの見方にオープンにならざるを得なくなって壁をぶっ壊した結果、天使たちの言っていた通り、私は以前よりずっと力強く、自分の「ありのまま」を見いだしてそれを活かすことを考えて行動できるようになり、そして以前よりずっと自由でいられるようになったのです。

海外に来る意欲のある人は、絶対行った方がいい。

旅行だけでももちろんマシですが、居住に伴う苦痛と成長、そして得るものはハンパではありません。

どんなことでも本当に可能なのだと、私は外に出て初めて世界に教えてもらったと思います。

国内にしっかり定住する人ももちろん大事な存在。だから全員に勧めるわけじゃないです。

でも、もし、少しでも気持ちがあるのなら、諦めずに天使にお願いし続けてください。

叶いますから!