オラクルカードはっけん日記リターンズ

オラクルカードの使い方や解釈の仕方のヒント、及び筆者の実際のスピリチュアル体験を記録がてら綴っています。

英語的解釈と日本語訳との隙間を埋める。

※ここに随時書き足していくことにしたので、現在的な部分を少し書き換えました。(2013/2/20)

ちょっと番外編的なのですが、オラクルカードに出てくる用語や翻訳について、一言。

まぁこっち来て英語(チェコ語は勉強中)で暮らしてるもので、よく辞書を引くんですが、オラクルカードの解説で、そう書いてあるからそうなんだとばかり思ってた意味が、元の意味が全然違ったということがよくあります。

それもそのはずで、英語で書かれた原文を、翻訳者がいかに正確に訳そうかと努力して翻訳しているものですが、言語やスペースには限りがあるので、少しばかりの違いが出て来たとき、その日本語だけだとズレが修正できないことがあるのです。

というわけで、見つけた分をここに随時更新していきます。

まず、マーメイド&ドルフィンに出てくる「ミダスタッチ」という単語。あるじゃないですか?

あれ、翻訳された解説では確か、何でもうまくいく魔法の杖、みたいな書かれ方してますよね。

英和辞書、引いてみてください。

私の辞書(ちなみに英英辞典にも同じ意味が書かれていた)には…

『何でも金にする、金もうけの才能』

と、バッサリ。

……いや、元の意味であるMidasさんってのが、ある意味錬金術で大金持ちになった的な人(王様)らしいので、「なんでもうまくいく魔法の杖」は合ってると思います。

しかし、もっと金の匂いがします!(爽)

あとはですね、デイリーガイダンスオラクルカードにある「Blessings in disguise」。これも少々衝撃的です。

日本語訳はなんかいまいちピンとこない書かれ方をしていますが、我らが英和辞書ならこれもバッサリ!

『悪そうに見えて、実はありがたいもの』

………分りやすい!!!!(笑)

祝福の様々な形‥なんて言われても「どないやねん!」と思いますが、「一見悪そうに見えたけど、実はめっちゃありがたハプニングだったよね」みたいな意味だと分ると、一気に本文の内容が納得できてきます。

けっこう気の利いたジョークにあふれているわけですね、エンジェルカードというのは。(笑)

天使ってこういう言い方するよね〜。現実的でズバッとしてて、しかもものすごく希望に満ちている。

あとは、これはちょっと、捉え方自体を先回りしすぎなのではと思う翻訳が一つだけあるんですけど、それはエンジェルカード2の「Grace & Antoinette」です。(これは、もしかしたら以前一度書いたかなと思うのですが、一応載せときます)

カードのタイトル部分の解説に

「この状況を好転させるためには、慈しみの心を持った他人の意見が必要です」

と書いてありますが、英語の原文を読むと

『この状況を癒すには、慈愛を持って他者の観点から見ましょう』

が直訳です。

私から見ると、直訳の方が、カードの意味の導入としてのメッセージには適切だと思います。少なくとも私はこれを引くたびに「??どういうこっちゃねん」と思ってました。なんか、タイトルメッセージと、カード解説の内容がフンワリして結びつきづらいんですよねー。私は直訳の意味を見た瞬間にやっと「あぁ、そういう意味だったのねこのカードって」と思いました。

私の性格が歪んでるのかも知れませんが(笑)、私からすれば、「他人の観点が全て慈愛を持っているとは限らない」と思います。

でも、自分の価値観だけでしかその案件について考えられない時、絶対に解決方法が浮かばないのは確かです。視点を変える必要がありますし、相手が本当にその件についてどう思ってるのかは、自分の憶測で決めるべきではありません。率直に話し合った方がまだマシです。話し合うことができないならば、せめて相手の状況を、自分の押しつけを抜いた客観的な視点でもう一度整理し直し、順を追って考え直して、「あ、もしかして私は全く思い違いをしていたのでは?」と考えるだけでも、がらりと気分も変わりますし、状況も変わりますし、その二つや三つの視点を持って信頼できる周りの人に相談すれば、相談された側も「なるほど、そういうこともあるね」とか、判断のしようがあります。

これは私の反省でもありますが、大抵の場合、周りの人は、私の肩を持とうとしてくれます。相手が悪く、私が正しいというふうに擁護しようとしてくれるのが普通です、だってその人たちは私を愛して大事にしてくれてますから。。でも、それじゃだめなんです。それじゃ私は成長してないんです。でも、私がもし「つらい!くるしい!たいへんだ!」と訴えれば、周りはとりあえずはそう言うしかない。。(私のようなひねくれ者に相談すれば、そうはなりはしませんが…笑)だから、こっちから違う視点を用意していって、まな板に載せて話し合う必要があるんです。

日本人は、いい意味でも悪い意味でも、一つの思想しか持とうとしません。それはよくないです。みんな、バラバラでいいんです。バラバラだからいろんな摩擦も発生するし、もっと豊かになって、お互いに賢く、愛に満ちた存在へ成長することができるんです。

だからこそ、一歩置いてみたらどうでしょう?というのがこのカードだと思います。

そして、このカードの日本語訳は、その先にある意味になら当てはまります。

つまり、「相手を悪い奴だと断罪するのではなく、全ての人は愛に満ちた光の存在で、彼らがよかれと思ってやったことのうちのちょっとしたミスだっただけじゃなかったかどうかとか、愛をもってしっかりとした心で考えを改めてみませんか」ということなんです。(これは解説書の後半部分を読めば分りますね)

かなり裏技編ではあるものの、

もしカードの意味がいまいちピンと来ん、という時は、英和辞書を片手に、カードに印刷されている原文を読むのもオススメです。…うん、大丈夫。殆どの人は絶対やらないだろうってことは分ってる(笑)だから、私が見つけ次第、ここに書きますから。。

ていうのは、今わたし、本を英語で書いてるのですが、あえて誰かに翻訳を頼まず、一言一句自分で辞書を確認しながら書いてるんです。

それによって、私が本当にその内容を書く必要があるのか?とか、ちょっとした一単語についても調べ直すうちに「こんな労力かける価値ないな。てことはこの文章いらねえんだ、はいカット」とか、情報もどんどん整理できてくるからです。

言葉って、労力をかける価値のあるものだと思います。

なぜって?

人は、思い込みで生きているからです。。

その事を知らないお幸せな方はそれでもいいのですが、ちょっとなーと思う場合は、ね。

って、思うわけでございました。

(2013/2/2)

アトランティスカードの「Enlightenment」について。

この言葉の直訳は「啓蒙」です。

しかし、カード解説書に書かれているタイトルは「悟り」です。

「悟り」のキーワードでピンとくることもあるのですが、

あまりピンとこないこともあります。

その時は、「啓蒙」の意味かもしれません。

啓蒙とは、というと、辞書を引きますと「無知蒙昧な状態を啓発して教え導くこと」と書かれています。(広辞苑)

ただ、英英辞書を引くと、二つ目の意味が上記の「啓蒙」の意味、三つ目の意味に「悟り」が出てきます。仏教者やヒンズー教徒における「悟り」の段階ですので、魂が完全に神と結合した状態であり、もはや何の人間的欲望もない状態であると書かれています。

…しかし、そこらへんのただの人間である私たちが、そんなことに果たしてなるでしょうか?(笑)ならないですね。。正直。。人間欲望バリバリです。

人間の意識の開発には終わりがないので、なかなかなりようもありません。

というわけで、「啓蒙」的に捉えた方がよさそうです。

自分の目を、たくさんの自分が作った壁がふさいでしまっているのが、分るでしょうか。

人間なら誰しも、自分が作ってしまった思い込みの壁の中で生きています。

それを少しでも取払い、もっとはればれとした心境と広く、長い目で、愛をもって人間世界を見れるようになることが「啓蒙」状態だといえます。

つまり、例えば過去の位置にこのカードが出た場合、私の目を塞いでいたかなり重大な壁が取れて、どういう池の中で長いこと蛙をやっていたか、よく分ったでしょ?というニュアンスになります。

いやー、ぐさっとささりました。(爽)

何故なら、その通りだったからなのでした。ははは。

(2013/2/20)